三原航大個展  時を刻む船

 

■開催日程

2026 年11 月19日(木)~ 24日(火)

11:00~18:00(最終日15:00まで)

 

 

人は日々、さまざまな出来事や人との出会いを重ね、その一つひとつを記憶として自分の内側に積み重ねていく。

 

 

けれど、時間が流れるにつれ、鮮明だった記憶は少しずつ輪郭を失い、やがて忘れられていく。
それでも、忘れてしまったはずの記憶や、言葉にならなかった思いは、完全に消えることなく、意識の奥深くに残り続け、今の自分を形づくっている。

 

私は、そんな目には見えない記憶や思いが、もし形を持つとしたら、どのような姿になるのだろうと想像する。
そこから生まれる形を、私は**「インサイドモールド(仲子)」**として制作している。

 

 

そして、その形を**キルンキャスト(ガラス鋳造)**によってガラスの内部に封じ込める。

透明で光を通しながら、長い時間その姿を留めるガラス。
曖昧で儚く、時間とともに移ろっていく記憶を、ひとつの形として残すために、ガラスは私にとって重要な素材となっている。

 

 

 

 

本展の代表となる作品の外形として選んだのが「船」という形である。

船は、さまざまなものを積み込み、時間の流れの中を航海しながら、次の場所へと進んでいく。

その姿は、これまでの経験や記憶、出会いや思いを積み重ね、それらを抱えながら生きていく私たちの姿にも重なる。

記憶を積み込み、過ぎていく時間の中を進み続ける船。
船に刻まれていく時間と、私たちの内側に刻まれていく記憶。

 

 

私はその二つを重ね合わせながら、**「時を刻む船」**を制作している。

 

 

■プロフィール

1999年 兵庫県神戸市生まれ

2022年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース 卒業

2023年 大阪芸術大学大学院芸術制作専攻工芸領域ガラス工芸コース 入学

2025年 大阪芸術大学大学院芸術制作専攻工芸領域ガラス工芸コース 修了

2026年 金沢卯辰山工芸工房 入所

 

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